【原作は越えられない壁!?】漫画の実写化はなぜ失敗し、期待を裏切るのか
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今回はこんなタイトルです。
GW(ゴールデンウィーク)はもともと、映画を見るために始まったものということで、僕たち夫婦も映画を観てきました。
今回観た映画は、大人気の漫画の実写版『キングダム』です。
僕は、全巻集めて何回も読み返すほど大好きな『キングダム』の実写化に心踊って観にいきました。
しかし、感想としては『面白かったです。面白かったんだけど、もうちょっと頑張って欲しかった。』といったところ。
(素人の個人の感想です。ご理解ください。)
最近、なんでもかんでも実写化されているように感じていますが、実際に映画を観てみると当たり前ですがやっぱり原作を越えてこない。
それどころか、周りの意見を聞いてみると、期待よりも下回るという意見がけっこう多いです。
実写化しない方が良かったみたいな映画もありますよね。
そこで今回は、なぜ漫画などの原作の実写化は期待よりも下回ることが多いのかについて考えてみたいと思います。
(あくまで素人の意見です。)
期待を裏切る4つの要因
まずは、実写映画が期待を裏切ってしまう4つの要因を考えてみたいと思います。
原作のキャラクターと実写版のキャストのイメージが合わないことがある
最近の映画は豪華なキャストや旬なキャストを使って映画を盛り上げています。
それは全然かまいません。
映画だって、やっぱりお金儲けですから。
まずは、たくさんのお客さんに観てもらうためにも人気のキャストを使った方がいいに決まってます。
しかし人気のキャストが、必ずしも原作のキャラクターにイメージがぴったり合うとは限りません。
それもそのはず、漫画のキャラクターってとんでもなく個性的なんですよね。
中には演技力とかでカバーできないレベルの個性あふれる原作キャラクターだっています。
もちろん映画を撮る前に、監督とかがイメージに合う俳優さんを選ぶのでしょう。
しかし、漫画だからこそ表現できるというキャラクターもいますよね。
俳優さんがいくら頑張ったって無理なキャラクターだっているわけです。
どうしても『なんか違うな〜』と思ってしまう。
そこが、期待よりも下回る要因のひとつだと思います。
原作の一部がカットされている
実写版の映画を観ていると、『あれ?あのシーンがない?』みたいなことが結構ありますよね。
悲しいことに、ファンなら当然知っているシーンがカットされることがあります。
限られた時間におさめなくてはならない映画では、仕方がないことです。
それに、お客さんの全員が原作を読んでいるわけでもありませんから、カットできる部分はカットせざるを得ません。
しかし、原作を愛しているファンであればあるほどにガッカリ感も感じてしまうというのが本音でしょう。
『あのシーンが重要なのに!』
『あのシーンがあるから、このシーンが生きるのに!』
ということもあるかもしれません。
ここも、期待よりも下回る要因となります。
CGに違和感
原作漫画を実写化するにあたって、避けられない問題があります。
一部CGの使用です。
例えば主人公が光を放つような必殺技を出すとか。
例えばとんでもなく大きいキャラクターとか。
例えば現実的にありえない背景とか。
そんな場面ではCGを使わざるを得ません。
しかし、それが違和感の原因なのです。
今の技術なら、かなり精巧なCG技術があるのでしょうが、人間の目を完全には誤魔化せません。
フルCGの映画であれば何の問題もなく観ることができますが、実物の中にCGがあれば違和感を感じてしまうのです。
つまり、現実からかけ離れた原作であればあるほどCGを使う場面が増えるので、違和感も増えることとなります。
そんな違和感も、期待よりも下回る要因となるかもしれません。
都合上、改変されてしまう
これが一番の残念ポイント。
時間との兼ね合いなのか、大人の事情なのか、都合により一部改変されてしまうことが多いです。
原作にはないキャラクターが出現したり、原作にはないストーリーが追加されてたり。
『えっ?その新キャラいる??』みたいな。
これも仕方がないことなのでしょうが、残念ながら期待を下回る大きな要因となってしまいます。
大好きな原作が実写化されたから観にきたのに、原作と違うなんて残念すぎます。
原作に出てくるあのキャラクターが、あの名シーンが、実写ではどのように表現されているかに期待をしているのに、まさかの謎のオリジナルストーリーや突然の新キャラをぶっこまれても期待ハズレもいいとこです。
必ずしも原作と同じでなければいけないというわけではないのでしょうが、やはりファンの期待は裏切ってしまいます。
ファンだからこそ期待しすぎている
原作を知っている、もしくはファンであればあるほど、期待してしまいます。
大好きな原作が、待望の実写化されるわけです。
さらには豪華なキャスト。
連日放送されるCM。
駅やビルの大きな看板広告。
期待するなという方が無理です。
しかし、これだけ大々的に広告をうてば、自然とハードルも高くなっていきます。
『日本国民待望の』とか
『シリーズ累計1億冊突破の』とか
『日本国民が泣いた』とか
そんなこといわれたら期待せざるを得ませんよね。
そして、ファンであればあるほどに期待しすぎてしまい、期待よりも下回ってしまうことが多いのです。
原作を知らない人ほど実写映画を楽しめる
ファンであればあるほどに期待してガッカリしてしまうなら、ファンでなければどうでしょうか。
今回観てきた『キングダム』は、僕は超がつくほど原作が大好きな作品でした。
一緒に観に行った妻は、一切漫画を読んだことがない状態で『キングダム』を観に行きました。
妻は過度な期待をしていませんから、バッチリ楽しめたようです。
そして、妻は見事に『キングダム』にハマってしまい、今では原作を読んでいます。
原作を知らない方が期待しすぎていないので、純粋な気持ちで実写版を楽しめるのかもしれませんね。
期待よりも上回る実写映画もある
期待を下回る実写映画もあれば、期待以上の実写映画もあります。
僕の場合は、特に『カイジ』『デスノート』『20世紀少年』が期待以上と感じました。
『20世紀少年』は本当に期待以上に楽しめました。
キャストが豪華なだけでなく、本当に原作に忠実な感じ。
しかも3部作でしっかりボリュームと時間を費やしているで、余計な改変やカットも少なく、ファンの期待を裏切ることもありませんでした。
(個人の感想です。)
ファンの期待を下回る実写映画の特徴
あまりに非現実的な原作の実写化は期待を裏切る傾向があると思います。
例えばですが、『ドラゴンボール』の実写化です。
なんていうか、途中で観るのをやめました。
それくらいガッカリでした。
でも実際難しいと思いますよ。
手から光線が出たり、空飛んだりするわけですからね。
そもそも実写化してはいけない作品だったのかもしれません。
(個人の感想です。)
あとは原作を改変するどころか、原作をまるで無視する作品です。
例えばですが、『進撃の巨人』の実写化です。
もうね、改変どころじゃないです。
原作をまるで無視。
パラレルワールドにでも行ってしまったのかと思うほどに、ストーリーや世界観が全然違います。
というか映画オリジナルの全然わけわからんキャラクターまで登場します。
原作への尊敬なんてものは全く感じられない、ガッカリ作品でした。
(個人の感想です。)
まとめ
ということで今回は原作漫画の実写化について考えてみました。
あまりに非現実的な原作は実写化が難しいですし、原作をまるで無視する作品も期待を下回ってしまうことが多いと感じます。
でも、例え期待よりも下回ったとしても映画っていうのは良いものですね。
原作は原作で面白い。
映画は映画で面白い。
同じものとして観るのではなく、あくまでも原作を元にしたものであって、別のものとしてみればバッチリ楽しめますからね。
結論としては、実写映画が原作を越えることはなく、期待しすぎてはいけないというところではないでしょうか。
簡単に原作を越えられても困りますしね。
これからもどんな原作が実写化されるのか、楽しみです。
以上、妻が『キングダム』にハマってくれただけで嬉しい、おしんこでした٩( ᐛ )و